本当のことは誰にも言わない

書けるときは書きます

ドイツ語のお勉強(ニーチェ『善悪の彼岸』16の途中から終わりまで)

テキストはGutenberg ProjectのJenseits von Gut und Böse by Friedrich Wilhelm Nietzsche

 

原文

Genug, jenes `ich denke` setzt voraus, dass ich meinen augenblicklichen Zustand mit anderen Zuständen, die ich an mir kenne, vergleiche, um so festzusetzen, was er ist: wegen dieser Rückbeziehung auf anderweitiges `Wissen` hat er für mich jedenfalls keine unmittelbare `Gewissheit`." - An Stelle jener "unmittelbaren Gewissheit", an welche das Volk im gegebenen Falle glauben mag, bekommt dergestalt der Philosoph eine Reihe von Fragen der Metaphysik in die Hand, recht eigentliche Gewissensfragen des Intellekts, welche heissen: "Woher nehme ich den Begriff Denken? Warum glaube ich an Ursache und Wirkung? Was giebt mir das Recht, von einem Ich, und gar von einem Ich als Ursache, und endlich noch von einem Ich als Gedanken-Ursache zu reden?" Wer sich mit der Berufung auf eine Art Intuition der Erkenntniss getraut, jene metaphysischen Fragen sofort zu beantworten, wie es Der thut, welcher sagt: "ich, denke, und weiss, dass dies wenigstens wahr, wirklich, gewiss ist" - der wird bei einem Philosophen heute ein Lächeln und zwei Fragezeichen bereit finden. "Mein Herr, wird der Philosoph vielleicht ihm zu verstehen geben, es ist unwahrscheinlich, dass Sie sich nicht irren: aber warum auch durchaus Wahrheit?" -

試訳

 ‘わたしは考える’とは私の瞬間的な状態を、わたしがよく知っている他の諸状態と比較し、比較すればするほど、その状態がどのようなでものであるのかということをかなり*1前提しているのである。この条件が他の仕方で‘知ること’に回帰するのだから、少なくとも今の状態は私にとっての直接的な‘確実性’は持っていないのである。―特定の場合に、大衆が信じているかもしれない‘直接的確実性’のかわりに、このように、哲学者は自らの手のうちに一連の形而上学の問いを手に入れるのであり、それは知性の正当で本来的な良心的な問いである。つまり”私はどこから考えるという概念を手に入れたのか? なぜ私は原因と結果というものを信じているのか? ひとつの私について、ましてや原因としてひとつの私について、さらにとうとう思考の原因としてのひとつの私について語る権利を何が私に与えているのか?” 認識に関する一種の直観を引き合いに出して、あの形而上学的な問いにすぐに答えようとした*2。たとえば”これが少なくとも真で、実在的で、確実であると私は考え、知っているのである”―これが、一人の哲学者においては、今や微笑みになり、二つの疑問符の準備ができていることを見出すのである。”ねえ、あなたが間違っていることはありそうもかもしれない。しかし、それが全くの真理なのか?”ということをおそらく哲学者は彼に理解させるだろう。

コメント

思考の原因として私という直接的確実性と考えられているものを攻撃している。一種の直観に頼ってるとも。ニーチェ自身は直接的確実性みたいなのはないとおもってたんだろうか。

Gewissensfragenと言われている意味がよくわからない。

*1:Genugが文頭に出ていてわからんので、適当に訳した

*2:ここにWie es der tht, wecher sagtとあるがわからん。