本当のことは誰にも言わない

書けるときは書きます

off-dutyのラフでインフォーマルな意見

読んでいる本で印象的な箇所があったのでメモ。

 

「脳神経生理学者や物理学者などの中には、自身の研究から離れた場面で、「人間の行為は脳内メカニズムによってすべて説明できる」とか、「世界のあらゆる現象は物質の運動であり、自然法則にしたがっている」とか主張する人々もいるだろう。しかし、このときにはそうした人々は、確たる根拠もなく単に仮定が真だと言い張っているにすぎない。現代イギリスの代表的な哲学者・倫理学者の一人であるバーナード・ウィリアムズの表現を借りるなら、一部の科学者がときに行うそうした哲学的な主張は、勤務外(off-duty)の時間に為されるラフでインフォーマルな意見にすぎない。」*1

 

たしかに、真面目に哲学している人たちにとって、そうしたoff-dutyの意見が述べられて、影響力を持つとしたら、うっとうしいだろうなと思うなど。

 

この本、かなり読みやすくていいと思います。

 

それは私がしたことなのか: 行為の哲学入門

それは私がしたことなのか: 行為の哲学入門

 

 

先の引用には注がついてて、Williamsがoff-dutyの話をしているのは次の本の183頁らしい。

 

Philosophy As a Humanistic Discipline

Philosophy As a Humanistic Discipline

 

 

欲しい。

*1:吉田徹也『それは私がしたことなのか 行為の哲学入門』新曜社、2013年、52頁。